「令和6年度文化庁地域文化功労者表彰」を受賞した近藤有紀子氏とNPO法人東久留米市文化協会の表敬訪問を市長が受けました
ページ番号 1025928 更新日 令和7年2月19日
左から順に、市文化協会・井上副会長、市文化協会・比田井会長、近藤有紀子氏、富田市長、片柳教育長
NPO法人東久留米市文化協会茶道連盟所属有祥会の近藤有紀子氏(表千家茶道)が、長年の芸術文化分野での功績を評価され、令和6年度文化庁地域文化功労者表彰(芸術文化分野)を受賞しました。近藤氏は令和4年度の東久留米市表彰(文化功労者)、翌年の東京都功労者表彰(文化功労)に引き続いての受賞となります。
近藤氏は、長年にわたる茶道会でのご活動で、市教育委員会や市文化協会が主催・実施する二十歳(はたち)のつどいや市民文化祭、文化協会フェスティバルなどでお茶を振舞われ、『市民だれもが気軽に茶道に親しみやすい環境づくり』に取り組まれています。
また、文化庁主催の伝統文化親子教室や市文主催の子どもと大人の体験塾では、『茶道をとおして子どもたちを社会全体で育てる環境づくり』に尽力されています。
そのほか、東京都主催の東京大茶会では市の代表として参加され、また七福神めぐりなどのイベントでも茶道会の皆様とともに参加者へお茶を振舞うなど、『茶道の良さを広め、地域の活力にも結び付ける取り組み』をなさっています。
今年1月17日には、文化協会比田井会長、井上副会長とともに、市長、教育長を表敬訪問されました。当日は文化庁から市がお預かりしていました賞状等を、近藤氏に授与させていただきました。
おめでとうございます。
詳しくは生涯学習課(電話042-470-7784)へ。
表敬訪問の様子
令和6年度地域文化功労者表彰を受賞された近藤有紀子氏。市長や教育長、文化協会の方々との対談では、茶道を通じた長年の地域貢献やその思いが語られました。
市長からの祝言
市長
「近藤様、この度の文化庁による地域文化功労者表彰、誠におめでとうございます。東久留米市や東京都でのご活躍が国にも認められたこと、私たち市民としても非常に嬉しく、誇りに感じています。」
近藤氏
「ありがとうございます。このような表彰をいただけたのは私一人の力ではなく、支えてくださった方々や一緒に活動してきた茶道会の皆さんのおかげです。心から感謝しています。」
茶道を通じての人との交流
教育長
「長年にわたり、茶道を通じて地域に貢献されてきたと伺っています。最近では、二十歳(はたち)のつどいでのお茶の振る舞いなどが市民に大変喜ばれていましたね。」
近藤氏
「はい。二十歳(はたち)のつどいでは、初めてお茶に触れる若い方が多かったのですが、『初めての体験で楽しかった』と言っていただき、とても嬉しかったです。茶道は堅苦しいイメージを持たれがちですが、まずは気軽に楽しむことを大切にしています。お茶を一服差し上げて『どうぞ』と言うだけでも、文化に触れる第一歩になると考えています。」
市文協会長
「近藤先生には、文化協会の中心として長年ご活躍いただいています。市民文化祭や文化協会フェスティバルでは、毎回お茶席を設けてくださり、来場者から『心が癒された』『また参加したい』という声が届いています。」
近藤氏
「お茶会を開くと、たくさんの方が足を運んでくださいます。それが少しでも日常の癒しや楽しみに繋がっているなら、これ以上の喜びはありません。文化協会の活動を通じて、より多くの方に茶道を知っていただきたいですね。」
こどもたちにお茶を教えることについて
教育長
「子どもたちに日本文化に触れる機会を提供することも大切だと思いますが、これまでのご活動の内容や、ご活動を通じてのお考えや思いがあれば、伺えますでしょうか。」
市文協副会長
「文化庁の『伝統文化親子教室』や文化協会主催の『子どもと大人の体験塾』などで、茶道を通じた教育活動を展開しています。茶道は建築や工芸、書道など、さまざまな日本文化の要素が凝縮されています。それに触れることで、子どもたちが自然とおもてなしの心を学べると感じています。」
近藤氏
「子どもたちにお茶の経験をさせることは、本当に大事だと思っています。普段の生活ではなかなか接することがないので、少しでも触れる機会を提供できればと考えています。堅苦しくなく楽しんでもらうことで、『お茶って面白いかもしれない』『もっと知りたい』と思ってもらえたら嬉しいですね。」
茶道継続の秘訣と今後の展望
教育長
「近藤様は茶道を始められて約50年、有祥会会長としても40年近く活動されていると伺っています。人生百年時代とも言われる中で、学び、活動を続ける姿勢は多くの方々への参考となると思います。これほど長く続けてこられた理由や、その秘訣を教えてください。」
近藤氏
「実は私、茶道を始めたのは38歳と少し遅いスタートでした。ですが、楽しみながら続けていたらいつの間にか50年近く経っていました。お弟子さんたちも皆さん楽しんでお稽古に通ってくれていて、『厳しさもあるけれど、楽しい』と言ってもらえるのが何より嬉しいです。やはり、楽しむことが継続の秘訣だと思います。」
市文協会長
「先生の言われる、楽しむことの大切さは、長年の活動を究めた方が至ったお考えとして、素晴らしいと思います。わかりやすく、参加しやすい場づくりの原点には、今の時代にはより大切な、人を思うやさしい気持ちがあるのだと思います。」
市長
「楽しむことが秘訣というお話に深く共感します。私自身も、楽しみながら続けることが何より大切だと感じています。活動が継続することで、次の世代、また次の世代と、文化に触れる機会が東久留米市にしっかりと残っていくと素晴らしいと思っています。今後も次世代への文化の継承に向けて、引き続きご活躍いただければと思います。」
近藤氏
「ありがとうございます。これからも茶道の魅力を一人でも多くの方にお伝えし、地域文化の発展に少しでも貢献できればと思っています。」
対談は和やかな雰囲気の中で進みました。「堅苦しくなく、楽しむこと」を大切にしながら、地域文化の振興に取り組む近藤氏。近藤氏をはじめ茶道会の皆さまの活動は、多くの人々に茶道の魅力を伝え、未来に繋げる大きな力となっています。
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