平時からの『食』の備え~パッククッキング~

ページ番号 1029417 更新日  令和8年8月12日

パッククッキング出来上がり写真

パッククッキングとは 

パッククッキングとは、高密度ポリエチレン(耐熱温度:90~120℃)の袋(以下、ポリ袋)に食材を入れ、袋のまま鍋で湯せんする調理方法です。

パッククッキングで調理してみよう

パッククッキングは災害時の在宅(自宅)避難に便利な調理方法

災害時には、自宅が倒壊や浸水などの危険がない安全な状態である場合に、避難所へ行かずにそのまま住み慣れた自宅で生活を続ける在宅(自宅)避難をすることがあります。
自宅での避難生活を行うにあたって覚えておきたい調理方法が『パッククッキング』です。
災害時は水道、ガス、電気などのライフラインがストップしている場合もあるため、下記のものを最低限備えておくことで、簡単にパッククッキングをすることができます。

非常時に備えて、平常時にパッククッキングで調理してみましょう

非常事態の時に、初めてのことをするのは誰でも不安を抱えてしまいます。
平常時のうちに、一度でもパッククッキングの調理体験をしておけば災害の時にも落ち着いて作ることができます。
また、パッククッキングは離乳食やかたいものを噛みにくい方、飲み込みにくい方にも応用できますので、必要な方へ伝えることもできます。
 

備えておくもの

  • カセットコンロ
  • カセットガスボンベ(1本あたりの使用可能時間の目安:強火で1時間程度)
  • 高密度ポリエチレンの袋(耐熱温度:90~120℃)
  • 備蓄食材

パッククッキングをするメリット

  • 自宅にある食材を使える

  • 水道が使えない状況など水を節約して料理ができる。

  • 加熱に使ったが汚れないため、再利用できる。

  • ポリ袋に入れたまま食器に載せれば食器が汚れない

工程が単純で調理が簡単な上、袋ごとに違う料理を一度に作れます。
時短にもなりますので普段からも役立ちます。
検索すると様々なレシピがインターネット上で公開されていますので、お気に入りを見つけておくと災害時も普段と変わらない食生活を過ごすことができます。

パッククッキングを始める前の注意点

  • ポリエチレン製の袋は、高密度ポリエチレンと書かれている袋、または湯せん対応の記載がある袋を用意すること。
  • ポリ袋の形状は、厚さは0.01ミリメートル、無地、マチがないものを用意すること。(マチがあると空気が入りやすい)
  • ポリ袋に入れる量は、1~2人分を目安にすること。
  • 鍋の大きさは、入れる食品の量に応じて、余裕をもった大きさの鍋を用意すること。
  • ポリ袋が鍋底に直接つくと破れやすいので、クッキングペーパーや布巾、耐熱の皿やザル等を鍋底に敷くこと。
  • 材料を入れた後は、空気をよく抜き、ポリ袋の上の方でしっかり結ぶようにすること。
    空気の抜き方:ボウルにポリ袋が浸かるくらい水を注ぎ、材料が入った状態のポリ袋を水につける。
    水圧でポリ袋の中から空気が抜けて、真空に近い状態になります。使用した水はそのまま加熱用に使えます。

高密度ポリエチレン袋の表示例

下記のような表示があるものを準備しましょう

  • 高密度ポリエチレン
  • 湯せんで料理できます
  • 熱湯ボイルできます
  • そのまま熱湯に入れられます

など

耐熱性ポリ袋の写真

パッククッキングの様子や空気の抜き方

鍋に入れた様子と空気をぬいた様子

栄養バランスを意識した備蓄をしましょう

主食と主菜と副菜が揃えられたら満点

非常時はどんな状態で、どんなものが口にできるかわからないとは思いますが、備蓄品として備えておくことはできます。
主食、主菜、副菜を意識してローリングストックしておきましょう。

主食・主菜・副菜を意識した備蓄食品の例

主食・主菜・副菜

主な食品 備蓄食品(例)

主食

  • 主にエネルギーのもとになる
  • ごはん
  • パン
  • 麺類(うどん、そば、パスタ等)
  • シリアル
  • 無洗米
  • パックごはん(アルファ化米でも良い)
  • もち
  • パンの缶詰
  • 乾パン
  • ホットケーキミックス、小麦粉等
  • 乾麺(うどん・パスタ等)
  • カップ麺、袋麺等
  • シリアル、グラノーラ等

主菜

  • 主に身体をつくるもとになる
  • 牛乳及び乳製品等
  • 大豆及び大豆製品等
  • 肉系缶詰(焼き鳥、鶏ささみ、スパム、牛肉の大和煮等)
  • レトルト丼(牛丼、親子丼等)
  • レトルトカレー
  • 魚系缶詰(ツナ、さば、いわし等)
  • 魚肉ソーセージ
  • LL(ロングライフ)牛乳
  • スキムミルク
  • 大豆水煮缶
  • 高野豆腐
  • LL(ロングライフ)豆腐
  • 豆乳

副菜

  • 主に身体の調子を整えるもとになる
  • 野菜
  • いも
  • 豆類(大豆を除く)
  • きのこ
  • 海藻
  • トマト缶
  • コーン缶
  • クリームコーン缶
  • 切干大根
  • 乾燥野菜
  • 日持ちする野菜
  • 野菜ジュース(野菜100%)
  • ミックスビーンズ缶
  • 干ししいたけ
  • 乾燥わかめ
  • 乾燥ひじき
  • 海苔
  • インスタント味噌汁や即席スープ

その他

その他の備蓄食品の例
その他

主な食品

備蓄食品(例)
ビタミンやミネラルを補うもの
  • 果物
  • 果物の缶詰
  • ドライフルーツ
  • 果実ジュース
  • 日持ちする果物

パッククッキングレシピのご紹介

主食(エネルギーのもとになる)

  1. ごはん
  2. お粥
  3. ツナとひじきの炊き込みごはん

1.ごはん(1人分)、2.お粥(1人分)

加熱時間:沸騰してから20分

出来上がりごはんと全粥

材料(1人分)

1.ごはん

材料名 分量
無洗米(洗った米)

1/2合(75g)

1/2カップ(100ml)

2.お粥(全粥)
材料名 分量
無洗米(洗った米) 1/4合(40g)
1カップ(200ml)

 作り方

  1. ポリ袋に材料をいれ、ポリ袋の空気を抜きながら口を結ぶ。
  2. 1を30分ほど吸水させる。
  3. 鍋に湯をわかし、沸騰したら1を入れ20分ほど加熱する。
  4. 火を止め、15分ほど蒸らす。

ポイント

  • 基本はポリ袋の空気を抜きますが、米や麺の場合は中身が対流するように少しだけ空気を残すとよいでしょう。

 

3.ツナとひじきの炊き込みご飯(2人分)

加熱時間:沸騰してから30分

ツナとひじきの炊き込みご飯(出来上がり)

ツナとひじきの炊き込みご飯の材料

材料(2人分)

3.ツナとひじきの炊き込みご飯
材料名 分量
無洗米(洗った米) 1合(150g)
1カップ(200ml)
ツナ缶(ノンオイル) 1缶(70g)
ひじき(乾燥) 大さじ1
しょう油 大さじ1弱(15g)

作り方

  1. ポリ袋に米と水を入れて、30分ほど吸水させる。
  2. 1にその他の材料をいれ、味が均一になるように混ぜ合わせる。
  3. ポリ袋の空気を抜きながら、口を結ぶ。
  4. 鍋に湯をわかし、沸騰したら3を入れ、30分ほど加熱する。

ポイント

  • ノンオイルのものでなくても作れますがその場合は、汁気(オイル)の調整をしてください。

パッククッキングレシピのご紹介

主菜(身体をつくるもとになる)

  1. さば缶のトマト煮込み
  2. 親子丼(ごはんと組み合わせる)

1.さば缶のトマト煮込み

加熱時間:沸騰してから20分

さば缶のトマト煮込み

さば缶のトマト煮込みの材料とポリ袋の中の様子

材料(2人分)

1.さば缶のトマト煮込み
材料名 分量
さば味噌煮缶 1缶(180g)
トマト水煮缶 1缶(400g)
玉ねぎ 中1個(200g)
ミックスビーンズ缶

1缶(110g)

作り方 

  1. 玉ねぎはたて半分に切り、薄切りにする。
  2. ポリ袋に全材料をいれ、全体を軽く、もみ混ぜる
  3. ポリ袋の空気を抜きながら口を結ぶ。
  4. 鍋に湯をわかし、沸騰したら3を入れ20分ほど加熱する。

ポイント

  • さば味噌煮缶を使用すると調味料を加えなくても美味しくできます。
  • さば水煮缶(※)を使う場合は、お好みでしょう油小さじ1程度加えると良いでしょう。
    ※さば水煮缶は食塩で味付けされており、塩分が含まれています。

 

2.親子丼(ごはんと組み合わせる)

加熱時間:沸騰してから20分

親子丼

親子丼の材料とポリ袋に入れた様子

材料(2人分)

2.親子丼
材料名 分量
焼き鳥缶 1缶(70g)
玉ねぎ 中1/2個(100g)
2個
しょう油

小さじ1(6g)

作り方 

  1. 玉ねぎはたて半分に切り、薄切りにする。
  2. ポリ袋にたれ(汁)も含めた全材料をいれ、全体をもみ混ぜる。
  3. ポリ袋の空気を抜きながら口を結ぶ。
  4. 鍋に湯をわかし、沸騰したら3を入れ20分ほど加熱する。

ポイント

  • 焼き鳥缶を使うことで味がしっかり決まります。

 

パッククッキングレシピのご紹介

副菜(身体の調子を整えるもとになる)

  1. 切干大根と人参のごま煮
  2. かぼちゃとツナの煮物

1.切干大根と人参のごま煮

加熱時間:沸騰してから20分

切干大根と人参のごま煮

切干大根と人参のごま煮の材料と袋に入れた様子

材料(2人分)

1.切干大根と人参のごま煮
材料名 分量
切干大根(乾燥) 10g(水で戻すと5~6倍になります。)
水(切干大根用) 1カップ(200ml)
人参 1/4本(50g)
白ごま 大さじ1(6g)
砂糖 大さじ1(9g)
しょう油 大さじ1/2(9g)
ごま油 小さじ1(4g)

作り方 

  1. 切干大根はキッチン用ハサミで食べやすい長さに切る。
  2. 切干大根はポリ袋に入れ、水1カップに10分ほど浸して戻す。
  3. ポリ袋に2が入った状態のまま、水気を絞り不要な水分を捨てる。
  4. 人参は千切りにする。
  5. 3に4と他の材料(調味料)を全て入れ、ポリ袋の空気を抜きながら口を結ぶ。
  6. 鍋に湯をわかし、沸騰したら5を入れ20分ほど加熱する。

ポイント

  • 切干大根は水に戻すと5~6倍に増えます。
  • 固いものが食べにくい方は、水を多めにして戻し、作り方5で水を少し入れて柔らかく煮ると食べやすいです。

 

2.かぼちゃとツナの煮物

加熱時間:沸騰してから20分

かぼちゃとツナの煮物

かぼちゃとツナの煮物の材料と袋に入れた様子

材料(2人分)

2.かぼちゃとツナの煮物
材料
かぼちゃ 100g
ツナ缶(ノンオイル) 1缶(70g)
麺つゆ 大さじ1(18g)

作り方 

  1. ポリ袋に全ての材料を入れ、ポリ袋の空気を抜きながら口を結ぶ。
  2. 鍋に湯をわかし、沸騰したら1を入れ20分ほど加熱する。

ポイント

  • ノンオイルのものでなくても作れますがその場合は、汁気(オイル)の調整をしてください。

 

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